黒ネコ注意報?:4

□黒ネコ注意報?4−X
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「あの馬鹿は本当に碌なことを考えないな」



「ってか波来なら作れるんじゃねェの?」



悪態を吐く波来に隣に座る宝来はそう尋ねる。



まあ波来の頭脳も結構凄いし。









「ムリだ。



俺の専門からは結構離れてるし」



「お前の専門って何な訳?」



「工学だけど俺は計算系が中心だしな。



青の方が詳しいんじゃないか?」



話を振られた青は行儀良く魚のフライを食べていた。



それをしっかり嚥下した後、



ようやく口を開いた。



「確かにな。



ただ、あれの正体は恐らく解明出来ない。



そもそも、



トゥリニセッテ自体がほとんど分かっていないだろう」



農学部でバイオテクノロジー



―――中でも遺伝子工学を中心にしていた青でさえ、



あの謎だらけのトゥリニセッテを解明出来ていない。



解明は出来ていないが、



さっきから推測の域でやけに専門的な言葉や内容の話になっている。




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