黒ネコ注意報?:4

□黒ネコ注意報?4−X
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「アルコバレーノの構造についても不明な点が多い。



まあ、



彩夏が良い実験台になってくれたおかげで少しは把握出来たが」



「あれ実験台だったの?!」



「・・・普通に考えれば分かるだろう」



今度は味噌汁を啜りこちらに呆れた目線を向けてきた。



た、確かにちょっとそれ考えたけど!









「ノン・トゥリニセッテはアルコバレーノと同じ炎の回路を持つ彩夏には効かない。



そうなるとその物質は炎の回路に対しての障害ではないことになりますよね?」



「10年後の世界でリボーンが、



アルコバレーノはノン・トゥリニセッテを浴びると生きていけないって言ってたぐらいだし身体構造に関係するんだと思う」



こういう僅かな異なる点や比較対象を的確に見つけるのは紫亜だ。



会社経営には恐らくそういう目が必要なんだろう。









「雲雀、



さっきから顔色悪いけど大丈夫か?」



少し離れた席に座ってはいるが狙撃手ならではの遠視力で顔色の様子を見ていた飛来は尋ねるが、



彼は何の反応もしない。



隣に座る彩夏も不思議そうに彼を眺めている。



「・・・君達の日常会話って、何でこうも難しいの?」



恐らく、ツナはもちろんのこと、



あの天才である獄寺でさえ同じことを言うだろう。




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