黒ネコ注意報?:4
□黒ネコ注意報?4−Y
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「忘れたんですか?
今日は3カ月に1度の模擬戦の日ですよ」
「あ、そうだった・・・」
情報部では月に1度、模擬戦を行う。
私は完全に忘れていたけど。
だからって・・・。
「何も未来に戻る前日にしなくても良いでしょ?!」
「運が無かったと思って下さい」
「酷っ!」
よりによって何で最初から紫亜とやらなきゃならないのか。
私が1番苦手な相手だ。
どう足掻いても念力使いには勝てない。
何故かその場にいたと言うことで恭弥も参加させられている。
初戦は波来。
戦闘力を考えれば多分勝てるだろう。
『かまいたち!』
『防御壁』
「それ反則でしょ!」
「戦闘に反則も何もありませんよ」
そりゃごもっともだけどさ!
紫亜には防御壁がある限り、攻撃が当たらない。
骸曰く、
幻術使いや念力使いは精神力や体力を多く消費する為、
長時間の戦闘は向かないと言われているが、彼女に限っては体力の底が無い。
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