黒ネコ注意報?:5
□黒ネコ注意報?5−A
2ページ/4ページ
―――嵐の守護者
「えっと・・・。
今回、獄寺くんの担当になった・・・師走 白夜です・・・」
「はあ?」
「ひっ」
獄寺の凄味に怯える何とも情けない白夜である。
一応、この世界では獄寺の担当だったのだ。
同じ嵐の波動として、
また爆弾使いとして何かと相性が良かったようである。
「あ、の・・・。
私、この世界で獄寺くんの担当・・・だったので・・・」
「・・・分かった。
なら教えてほしいことがいくつかある」
―――雨の守護者
「お前はとにかく実践から学ぶタイプだ。
匣を使って私に攻撃してみろ」
「俺の担当って水無月さんなのな。
彩夏先輩とかじゃなくて助かったぜ」
「お前にとって私が担当なのは幸運なのか・・・?」
「だってあんたは剣術者だろ。
なら闘いやすいじゃないか」
山本らしい台詞に青は静かに笑った。
但し、どこか楽しみに満ちた声だが。
「面白い。
なら剣を持ちたくないと思うほど扱いてやる」
「ははっ、よろしく頼むぜ」
.