拍手御礼

□心裏
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風呂場からはシャワーの音が響いていた。
しかし、その中で漂っているはずの湯気は無く、それを浴びている人物も微動だにしなかった。

「…」

冷たいシャワーを頭からかぶって、烈火は裸のまま立っており、体を洗うわけでもなく文字通り『頭を冷やして』いた。

「……さいてー、…俺……」







暗い部屋。聞こえるのはベッドのきしむ音と湿った息遣い。

「どーしてそんなに素直じゃねぇんだよ、お前」

「…く…、っふ……!」

折り曲げられた足と抵抗しようとする手を一緒に縛り上げ、大きく足を開かせた状態で烈火に組み敷かれている。
奥に感じる熱い火柱が水鏡を追い詰めていた。

「言うのなんて簡単だろ?何?それとも我慢するのが趣味?」

変態が。
と、烈火は吐き捨てる。

腰を回してやると涙を流す水鏡の首を絞めるように掴んで、そのまま口付ける。
苦しそうに顔を歪めた水鏡に「力抜け」と言ってから、大きな動きで乱暴に揺すった。

「…うぅ…っあぁ!!…はぁ…っ!」

しばらくの深い口付けで行き来していた唾液を水鏡の顔面に垂らし、そのまま舌で舐め取っていく。
水鏡の顔は、彼の涙と二人の唾液が混ざり合って、べとべとに汚れていた。

「きったねぇの」

烈火は水鏡の顔を手のひらで適当に拭いて、その手で撫でるように首から耳へ滑り込ませる。
びくりと反応する水鏡に苦笑してから、顔の近くで呟いた。

「大好きだもんな、セックス」

「……ち…が……っ」

「よく言うよ……」

顔の横につくまで水鏡の足を折り曲げて、腰を入れる。

「あぁっ……!!…い…っ…」

「水鏡」

「…は…、あっ…」

苦しくて仕方が無い状態でも、それでも見つめ返してくる水鏡の瞳を覗き込んで、烈火は優しく微笑んだ。



「愛してるよ」




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