短い文字列だらけ

□絶望先生壱頁物
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【時として邪魔で御座います】




私たちは恋仲です



「・・・あの・・・」

「はい」

「・・・その・・・」



然し、未だ貴女の手を握ることに戸惑ってしまう



「あー・・・き、今日は風がありますね」



私の顔はぎこちない笑顔
・・・自覚しています

私は小心者です



「そうですねぇ」



貴女はそう言い
疾風で乱れた髪を掻き上げる

嗚呼・・・綺麗だ

見、惚れてしまう

決して言えず
今の私では言ったが最後、羞恥の余りに死に兼ねない

小心ですから



「先生」

「は、はい」

「今日は寒いですね」

「え、ええ・・・風がありますから」



貴女の手が私の手を捕り・・・





・・・・・・え?



「先生」

「え、あ・・・」

「こうすれば、暖かいですね」

「そ・・・そう、ですね・・・」



見っとも無い乍・・・私の顔は燃えているでしょうね





恋仲でありながら

手を握る事に

疾風様様なんて・・・


嬉しいような
情けないような




小心とは何時治るものなのでしょうか?








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