くすんだ艶色

□救い難く(ようも無く)救われ無い
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私は英国紳士だ
曲がりなりにも・・・いいや完璧に、私は大人だ
これが間違いだと理解するなど造作も無い、恐ろしく容易だ
罷り間違えても



こんな感情を子供に抱いてはいけない



「っ・・ぅぅ・・・・」



そう、相手は子供だ
それも少年
「男性」と扱うべきだ


「・・ぁ・・・っっ・・!」






彼は 私の助手だ


私と同じくナゾを好み、まるで友のように過ごしている
助手として、実に優秀で
だが…やはり私の歳から見ればまだ幼い


子供だ

そう 純粋な・・・ただの子供だ


「っ・・・・はぁ・・はぁ・・」


この壁の向こうで眠っている

静かな夜だ

声を殺して

微かな溜め息さえ煩い

君を起こしそうだ



「・・・・ルーク・・・・」


酷い
子供に向ける声じゃない 焦がれる声だ

人を?・・・いいや全てを










"性的"


無様だ! これは無様だッ!!
これは英国紳士に有るまじき醜態だッッ!!!!!
自分が酷く厭わしいッ!!!

淫欲を望んでいる・・・
子供に欲情するなどッ!!!!!
酷い!!!
酷すぎるッッッ!!!!!!!!





それでも、手を止められずに絶頂を欲する自分が・・・
悍ましい・・・・・・・




「ぅ・・ッ・・ンンっ・・!」

必死で歯を食い縛り声を殺した
気付かれる
声を出しては・・・

「んぅ・・ン、ンン!・・・ッッ!!」

下唇を噛み締める

「ッ、ッン!・・ンンッ・・ン゙ンゥ゙ッ!!」

指を思い切り食い締めた

もし君が私を呼んだら、ルーク・・・

「ンン゙ッ!!」



それは



とても素敵だろうね



「ン゙ンッ゙ッン゙ン゙ッッ゙―――――・・ッッッ゙!!!!」




果てる時も





それは
色情の湧く姿なんだろうね




「・・・・・・・・ハァ・・ハァ・・・・はぁ・・」




手を離すと白く糸を引いた
粘りの有る
やがて雫になり手から垂れた
それも、やはり粘りの有る


「・・・・・・」


今日も、静かな夜だ
壁の向こうでは君が眠っている




見た事のある 気持ち良さそうな寝顔だろうね




「ルーク・・・・」


彼は 私の助手だ
少年で、「男性」と扱うべきだ
純粋な、ただの・・・ "子供" だ


「・・・・・・・・」


汚れにヌメル手と、未だに掠める妄想と、子供のあられもない姿ト声が・・・、







「・・・・・・・・・・・ははっ・・ヒドイなぁ・・・」




私は     泣いた









eND.

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