くすんだ艶色

□総てを併せて…此の人は『綺麗』だ
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「・・・先生」



夜。
先生の部屋を訪ねると、先生はランプ一つの灯りの中で本を読んでいた。



「ルーク。すまないね、こんな夜遅く・・・」


僕に気付いて本を閉じた。


「いいえ。先生のお願いならいつでも聞きますよ?」




稀な、先生のお願い事だ。




「今日も・・・してくれるかい?私と・・・」

「・・・・・ええ、勿論。」





ランプを消しても、部屋には充分な明るさだった。
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