くすんだ艶色

□責
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「ルーク、一度自分だけでやってみてはどうだい?」

「嫌です」
間髪を容れず返事は返ってきた。

「そうは言っても研究に没頭してしまえば今日みたいな我が儘にはそうそうに付き合えないよ?」

私は一呼吸し・・・

「・・・・それに、本当は大人が子供に与え込むのも、子供がそう頻繁多く強請るのにもあまりに快くはない行為だ・・・君に自分勝手に愛欲を教え込んで犯した私が言えた事ではないんだがね・・・・・」

私の陰る顔を見て暫く考え込んでいたが、私をしっかりと見て言った。



「・・・先生って、時々変な考えの方向しますよね」


・・・これでもかなり重荷に悩んでいた分、これは思いがけない言葉を返された。




「僕はただこういうのが好きだから、で先生にお願いしたり、あんな・・恥ずかしい事したんじゃなくて・・・・先生が好きだから、その好きな先生とのだからあんな事したり・・お願いとかしたんです・・・独りで満足する為にしたいんじゃなくて

先生の、先生が僕の事が好きの 好き を、僕にしてほしいんです・・・」





互いに好きだから
その愛意の為
・・・本当にその理由でこの愛しさを犯しても良いのだろうか?



「だから先生が僕の我が儘を聞くのは責任なんですよ?」


「・・・・・・では、君の今の熱を高く誘い上げるのも・・・私の責なんだね?」

「・・・・・・勿論です」





実に不覚に思ったが・・・自身の淫らしい猥雑さに戸惑っていた私がついさっきの筈だった、


なのに、
その苦悩が何んともあっさりとした理由に置き換えれて・・・・・・その理由に甘えてみたくも思う、



ルークに愛されている事に幸せを感じてしまっているのが、今の私だった。





eND.
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