□BR
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何でこんなことになったんだろう
メンバーだって、ヒロトだっているのに

「…Nao、さん?」

カサ、と音がして顔を上げると服を所々紅く染めたヒロトが駆け寄ってきた

「ヒロト、それ…」

「…"あの人"」

苦笑を浮かべて、いつものように眼を閉じた

「そっか…」

喜ぶべきじゃないのは分かってる
だけどなんて声を掛けたら良いかなんて知らないからせめて、いつものように抱き締めた

「Naoさん、俺は生きるよ」

「Naoさんと一緒に、生きたい」

真直ぐな瞳は見栄でも気休めでもなんでもなくて、結局オレはまた救けられた

「でも死ぬときは、一緒ね」

笑って、狂った空間を歩き出す

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