□BR
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こんな狂った世界にはもう生きたくない
誰かを殺さなきゃ生きれないなんて耐えられない
仲間に殺されるなんて信じたくない
それならいっそ

「ッ将くんストップ!」

ナイフを首に当てて眼を閉じた瞬間、Naoさんの声がして眼を開けた

「やっぱりね…将くんならそうすると思った。間に合って良かったよぉー」

息を乱して隣に屈み込むと俺のナイフを取り上げて笑った

「Naoさんは、誰かを殺してでも生きるつもりだったの?」

声が震えた

「そんな訳無いじゃん…でもさぁ、」

ふわり、と笑顔が近付いて一瞬唇が触れた

「どうせ死ぬんだし、生きれるとこまで一緒に逃げようよ」

この笑顔が、ついさっきまで死ぬことしか考えられなかった思考を全部真白にしていく
この人となら、きっとそう思えたから俺はNaoさんの手を握った






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