1冊

□曇りガラス
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待ちの彩りさえ


どこと無く


淋しげで



背中を見せた

あの娘を


ふと、


思い出す。



私に向けて


振りかざした


冷たい言葉が


今頃になって


あの娘も悲しかった

そう


気付いた。



私以上に

傷ついていたのは


あの娘。



今は、


私たち、


の間には


曇りガラスが。




そこにいるのは

わかってる。


なのに、

見えなくて



お願いだから、、





貴女も


窓を拭いて、





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