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□砂糖よりも甘い××
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あまいケーキにミルクも砂糖もたっぷりのミルクティー。おまけにアイスクリームも二つ乗せ、ふわりと香るバニラの匂い。
さぁさぁ、皆様?
あまいあまーいティータイムの始まりです
任務もない日の午後、たまたま休みが重なったラビとアレンは、中庭でお茶でもしようと早速準備を始めた。
様々な品種の花が植えられた中庭の中心、古そうな西洋アンティーク風のテーブルに先程ジェリーからもらったケーキやミルクティーを並べる。
「?…アレンにしては珍しいさね」
「はい?」
「や、その量。足りるんかなー?って」
失礼ですね!、と頬を膨らませながら怒るアレンに、ラビはククッと笑いながら頭を撫でる。それだけでこの教団一のバカップルは甘い雰囲気に包まれてしまう。
「今日のティータイムは甘いもんばっかりさね」
「はい、ジェリーさんにお願いして用意して頂きましたから♪」
ふわり、と幸せそうに笑うアレン。
(本当はラビとの久し振りのティータイムだからって言うのは秘密です)
冬にしては珍しく晴々とした陽気に、コポコポとミルクティーを注ぐ音だけが穏やかに響いていた。