おお振り小説

□狂おしいほど愛しくて
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最近、……いいや本当はもっと随分と前。もしかしたら出逢った時からそうだったのかもしれないけど、ここ2、3日。ずっと彼を見ていて気付いてしまった。

(俺は、三橋が好きだ)

ふわふわと触り心地のいい髪の毛、透き通るような白い肌、薄ピンク色の唇、華奢な身体。だけど勿論三橋は男で、俺も男。
なのにソレはすんなりと俺の中に溶け込んで、あっという間に形を作った。そして沸き上がるドロドロとした感情。

誰にも三橋を見せたくない触れさせたくない。出来ることなら今直ぐにでも真っ暗な檻の中に鍵を掛けて閉じ込めて、そうして三橋の見るもの聴くもの、感じるもの全てが俺だけで満たされればいいのに。


嗚呼、なんて歪んだ想い。
だけど君はそんな俺の気持ちには気付かずに、ほらまた俺以外のヤツらの前で無邪気に笑う笑うわらう。そうしたら同じように目の前にいるヤツらも馬鹿みたいにワラウから、俺はにこりと微笑んだままそいつらを呪った。



ねぇ、知ってる三橋?
オマエのその残酷なまでにキレイな笑顔が俺をどんどん黒く染めていくんだよ。







         おしいほどしくて





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どうしてこうなった/(^∀^)\


2010/11/9
 

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