おお振り小説
□キスのあとの微笑み
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朝練の時も思っていたけど、今日の天気は頗る快晴。投げていない時はやっぱりちょっと寒いけど、これだけ空が晴れていればそんなに気にすることもない、かな?
オレは弛む頬をキュッと引き締めると、朝お母さんに作ってもらったお弁当をしっかりと腕の中に抱いて階段を駆け上った。
ギッ……、と音を発てて屋上の扉を開く。
するとそこには既に栄口くんがこっちを向いて座っていて、オレは腕にギュッと力を入れると慌てて隣に駆け寄った。
「ごっ ごめ、なさっ!」
「ん、平気。俺も今来たところだから」
ね?って笑う栄口くんに促されて、オレは一度こくりと頷いてから冷たいコンクリートの上に腰を下ろす。そうしたらふわりと何か温かいものが肩に掛って驚いた。
「? さか、えぐちくん…?」
見るとそれは先程まで栄口くんが着ていたパーカーで。オレは急いで脱ごうとしたけど、何故だかそれは叶わなかった。
「ダメだよ三橋。投手が肩冷やしたら大変だろ?」
「で、でも栄口くん、も…!」
「俺は寒くないからいいの、」
「オ、オレも寒くな「みーはーし?」」
にこり、笑った栄口くんの顔が一瞬近付いて。それからパリチと一回瞬きをする間に離れていった。
「反論は認めません。じゃないとまた口、塞いじゃうよ?」
キスのあとの微笑み
(どうしようっ
かお、が あつい……!)
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うわぁぁぁぁん・゜・(PД`q。)・゜・
また栄口が勝手に暴走したよぉぉ(泣)
ポッキーのポの字も出せなかった…orz
2010/11/11