Thanks BOOK

□好き?
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いつものチャンミンなら大きなため息をついて「分かりました」って言って来てくれる。

今日もそうだと思ってたのに。

『ですから、今日は無理なんです』

「どうしても?」

『ヒョン分かってください』


俺よりも、そこにいる女の子達の方がいいって事?

チャンミン格好良いから周りの女の子にキャーキャー言われて気分よくなって帰りたくないだけでしょ!?

そんなチャンミンなんて知らないんだから!


「…る」

『すみません周りが煩くてよく聞こえないです、もう一度お願いします』

「今すぐこなきゃ、別れる!!」


チャンミンの気を引くために言ったけど…

コレぐらい言わなきゃ、チャンミン来てくれないでしょ?

驚いて飛んでくるかもね…


『ヒョン…それって本気ですか?』

「…」

『…分かりました』

「え?」

『ヒョンがそう望むなら僕は何も言いません』

「えっ?」

『ヒョンが別れたいと望むなら…僕は反論する権利なんてないです。短い間でしたが、ありがとうございました』


ブツ…


ツー

ツー


電話を切られてしまった。

俺、振られちゃったの?

いやいや…俺から別れるって言ったから、俺が振ったのか?

どちらにしろ、俺は自分のわがままで大切な人を失くしてしまった。


ただ会いたかっただけ。

チャンミンに会いたかった。

チャンミンも俺の事好きだと思ってたのに…

いつの間にか温度差があったんだね。

まだ今の状況がうまく掴めていない俺はただ呆然と携帯を見つめていた。
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