♪ユス劇場♪
□魔法。
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僕が作業部屋で曲を作っていると、ジュンスがやってきた。
僕の隣に静かにちょこんと座り、鍵盤を叩く僕の指先を眺めている。
鉛筆を持ち楽譜に黒丸を付けて、音符を書いていく。
ジュンスの視線が痛いほど僕の指先を刺激する。
僕は、ジュンスの視線に耐えきれなくなって「どうしたの?」と、聞いてみた。
ジュンスは「ううん」と首を振って、まだ僕の指先を眺めている。
その視線…
外してくんないかな…?
見られると、緊張しちゃうんだよね…
とも言えず、僕は黙って指先を動かしていく。