♪チャンミン劇場♪
□Friday* Vol.3
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あれから、僕が泣き止むまで、ユチョンヒョンは、僕の背中を優しく撫でていてくれた。
ユチョンヒョンは、「チャンミンが泣いているとこ、久し振りに見た気がする。」と、小さく声を発した。
僕は、滅多に泣く事ないし、涙も流した数は少ないと思う。
恋愛に関しては、殆どと言っていい程、泣いた事はないだろう。
正直、好きな人の前では泣く事はなかった。
そう、こんな風には…。
僕は、天を仰ぐと「はぁ〜…」と、大きな溜め息を零した。
そんな僕を見て、ユチョンヒョンが「あはっ!」と、笑った声が聞こえた。
天井を見上げていた目線を、ユチョンヒョンへと戻すと、ユチョンヒョンは、僕の背中を撫でていた手を離し、服の袖で、自分の涙を拭いているところだった。
そんなユチョンヒョンと、目が合って、ドキッとした。
「アハハッ!チャンミン目が真っ赤!かわいい!」
僕を、指差して笑っているユチョンヒョンの目も真っ赤になっていて、可愛かった。