♪チャンミン劇場♪

□Sunday*Vol.3
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「迎えの車来たよ〜!!」


昼頃ユノヒョンの声が宿舎中に響いた。

ジェジュンヒョンが「来たよ〜!」と言って各部屋にいるメンバーに声を掛けて回る。

僕は先に玄関へ向かい靴を履いて出発する準備をする。


「チャンミン早いねぇ〜」
「ユチョンヒョンも今日早いじゃないですか?」


鞄を持ったユチョンヒョンも僕の隣に座り今日履いていく靴を選んでいる。


「チャンミン、今日革靴?」
「そうですけど?」
「じゃぁ、俺もっ!」
「別に一緒にしなくても…」
「えー、たまには良いじゃん!」


ユチョンヒョンは今朝プリンを食べた時から、甘えん坊になった。
何をするにも、僕から離れなくなった。
今朝プリンを食べようとしていた僕に、ベッタリとくっついて僕をじーっと見ていたユチョンヒョン。
緊張してプリンを食べれなかった事を思い出した。
今も、その時みたいに僕にくっつき、少し僕に凭れながら靴を履くユチョンヒョン。
僕の真似をして、革靴を履いた。


「チャンミン黒だから、俺は茶色!」


そう言ったユチョンヒョンは、笑顔で僕の顔を見つめている。

告白して、振られた僕にこんな幸せな時間が訪れるとは思っても見なかった。


それも長くは続かず、僕たちの真後ろで声がした。


「あー、はいはい、邪魔!!邪魔!!」


ユノヒョンが、僕とユチョンヒョンの間にわざとらしく入り、靴を選び出した。
成人男性3人が玄関に横並びに座るのは少しキツくて、肩が壁にぶつかった。


「チャンミン革靴?」
「そうですけど?」
「じゃ、俺もっ!」


なんなんだ!?

今日のヒョン達は!?

僕の真似する日というのを決めているのか?

ユノヒョン、ユチョンヒョン共に僕と一緒で革靴を選んだ。


「おっ、ユチョン茶色?じゃ、俺は…、白っ!」
「それ僕のっ!」


ユノヒョンが白靴を取ったと同時に背後で声がした。
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