リクエスト小説
□恋はバニラ味
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ユノは高校に入学してすぐにジェジュンの存在に気付いた。
ジェジュンはユノと同じ男なのに美人で控えめな性格なのに、誰よりも目立つ存在。
切れ長の大きな目は真っ直ぐで、見詰められると一瞬で恋に落ちてしまいそうな錯覚になる。
ユノも同じだった。
そんなユノもどうにかジェジュンに近付きたいと思っていた。
しかし違うクラスのため、話しかけるきっかけが見つからずに居た。
ジェジュンと同じクラスの友人に会いに行く振りをしてみるが、話しかけられずに居た。
そうこうしている間に1年が過ぎ、2人は2年生となった。
クラス替えがありジェジュンと同じクラスになりたいと願ったいたユノの想いが神様に届いたのか、ジェジュンと同じクラスになれた。
真っ先にジェジュンの席へと向かうユノは興奮していた。
やっとあのジェジュンに話しかけれる!
嬉しさで顔がニヤけそうなのを堪えながらジェジュンに話し掛けた。
「あのっ…」
自分の席の座り、携帯を弄っていたジェジュンは声を掛けてきたユノを見上げた。
「何?」
「あの…おれユノって言うんだ宜しく!」
ジェジュンからジッと見詰められユノの心臓が爆発しそうに高鳴っていた。
「オレはジェジュン宜しく」
ジェジュンから「宜しく」と言われ、ユノのスイッチが入った。
ジェジュンの隣の席に座ると質問攻めの攻撃。
好きな食べモノ、好きな音楽、趣味、休みの日の過し方や、好きなタイプなど。
さすがのジェジュンもウンザリ気味だった。
そんなジェジュンに気付かずユノは喋り続ける。
「あのさ、もし良かったら今日の帰り駅前のアイスクリーム屋さんに寄ってかない?」
その問い掛けにジェジュンの動きが止まった。
さすがのユノもそれに気付き、やっぱりしつこかったかな?と思い「ごめん」と言い掛けた時だった。
「行くっ!!!」
ジェジュンは目を輝かせて言った。