♪ユンジェ劇場♪
□Sentimental*
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でも、そんなの今の僕には関係ない!
お前達は僕を、ほったらかしてまだ遊ぶ気なのかっ!
特にユノ!
僕を怒らせたらどうなるか教えてあげる!
「ジュンス!!」
「はっ、はい!」
「僕が飲み物用意してあげるよ」
不適な笑みを浮かべながらジュンスを見ると、ジュンスは身震いした。
「そっちで、待ってて!」
さっきまで僕が座っていたソファーを指差してジュンスに命令する。
ジュンスがソファーに座ったのを確認すると、食器棚からマグカップを2つ取る。
お湯を沸かしジュンスも飲めるように少し甘めのココアを作る。
スキムミルクを隠し味で加えると優しい味がする。
ジュンスは、僕が作るこのココアが大好きなのを知ってるから、僕は2人の為に作った。
「はい、ジュンス。」
そう渡したマグカップからは、ホコホコと湯気が立ち、甘い香りがする。
さっきまで怯えていたジュンスは笑顔で「ありがとう」と、言った。
僕も、笑顔でジュンスを見つめる。
僕は、ジュンスに念を押すように伝えた。
「青い方のマグカップは、ユノに飲ませて。」
「なんで?」
「それは…、そっちは、甘味を抑えてあるからジュンスは甘い方が良いだろ?」
ジュンスは疑うことなく頷き、リビングを出て行った。
「青い方がユノだからなっ!」
もう一度、念を押す。
遠くで「分かった!」と、声が聞こえた。