♪ユス劇場♪
□Love Driving*
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「ジュンス海いこっ!うみっ!!」
「えー〜!!やだよ今何時だと思ってんの?まだ4時だよ〜4時。」
「こっから海まで2時間だろ?朝日見れるじゃん!!ねぇ〜行こう!行こうよ〜。」
甘え上手なユチョンに、かなわないジュンスは、渋々ベッドから起き上がった。
真っ暗な中、車に乗り込む二人。
「僕寝ててもいい?」
「えー!!喋りながら行こうよ!」
口を尖らせて哀願するユチョンに対し、いつものジュンスだったら、笑って了解するだろうが、今のジュンスは違った。
眠さのあまり、ユチョンを相手にしている余裕がなかったジュンスは、車に乗り込むと、すぐにシートを倒し、横になった
「じゅんすぅ〜…。」
ユチョンは、可愛く甘えた声を出すが、返事がない。
「はぁ〜。」
ユチョンは、溜め息を一つすると、エンジンをかけ、カーステレオのボリュームを下げた。
ユチョンなりの気遣いで、眠っているジュンスの耳障りにならないように下げたのだった。
しばらくしてジュンスの耳に心地よいメロディーが流れ込む。
(あ…ユチョンの歌声だぁ)
低くて優しい歌声を、うとうとした耳で聞きながらジュンスは夢の中へと入っていった。