♪ユス劇場♪
□Dial Number*
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ねぇ、ユチョン…。
最近、ムリしてない?
少し休んだら?
僕の側においでよ。
僕がユチョンを、癒してあげる。
って、言えたらどんなに格好いいだろうか…。
と、ジュンスはリビングのソファーに深く腰掛けながら考えていた。
最近のユチョンは、時間があれば作曲ばかりで、制作室に籠もっている。
ある番組の企画でユチョンの作曲した歌を、その番組で流すため、ユチョンにも力が入る。
そのため、今は出来るだけ作曲に集中したいとの事で、ユチョンの意見を尊重して、ジュンスは一人リビングにいた。
ジュンスは、テーブルに散乱しているお菓子の食べカスや、紙屑を一通り見渡すと、ソファーにごろんと寝転んだ。
暫くすると、パタパタと廊下を歩く音が聞こえたジュンスは、ガバッと起き上がりリビングの扉を見つめ、ユチョンが入ってこないかと、今か今かと待ちわびていた。
ドアノブがゆっくりと回され扉が開く。
期待で胸膨らむジュンスの、喉がゴクッと鳴った。