♪ユス劇場♪

□Dial Number*
2ページ/4ページ


「…ジュンスヒョン?」


リビングへ入ってきたのはユチョンではなく、チャンミンだった。

ジュンスの顔が急に萎み、落胆の色が見える。


「何ですか?僕が入ってきて不満そうですね!」


チャンミンがジュンスに言い放つ言葉がズバリ当たっていて、ジュンスは顔を隠すように鼻を掻いた。


「ユチョンヒョンじゃなかったからでしょ?」
「うっ…」
「ふふんっ…、顔に“ユチョンに会いたい”って書いてありますよ。」
「え゙っっ!!」


ジュンスは、顔を真っ赤にして頬に手を当てて隠した。

その仕草を見たチャンミンが大笑いする。

ケタケタと笑い楽しそうなチャンミンが、ジュンスの隣に腰掛け、ジュンスの頭をポンポンと優しく叩く。

その後、優しく撫でながら「“撫でてあげて”って、ユチョンヒョンから頼まれました。」と、付け足すと、両頬を隠していたジュンスの手が震えていた。



僕がユチョンを癒してあげる。って思っていたのに…。



ユチョンに癒されている僕って…



まだまだ子供だなぁ…。



そう想うと、ジュンスの心は寂しさでいっぱいになった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ