♪ユス劇場♪

□Strawberry Candy*
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「ユチョン、緑色とピンク色どっちがいい?」



トイレから出てきたばかりで、無防備だったユチョンは、扉の前で待ちかまえていたジュンスの突然の質問に戸惑っていたが、両手を後ろに回し、何かを隠しているジュンスの姿を見て、ユチョンは微笑みながら考えた。



「んー…、ピンク色。」

「え〜!!」

「何それっ!質問しておきながら」

「だって…、僕も、ピンク色が良かったから…」



そう言って後ろに隠していた両手を前に出すと、手のひらにはキャンディが握られていた。

緑色はメロン味で、ピンク色はイチゴ味らしく、ジュンスはイチゴ味のキャンディを食べたかったようだったが、「はい。」とピンク色のキャンディをユチョンへ渡した。

ユチョンは「ありがとう。」と微笑むと洗ったばかりの手で受け取り、2人は包み紙を開けキャンディを口の中へ入れた。

ユチョンの口の中には、甘く仄かにイチゴの味が広がる。

ジュンスはと言うとコロコロと口の中で転がした後、ガリガリと凄い音を立ててキャンディを、噛み砕いて食べていた。



「ちょっと…、ジュンス…、噛むの早くない?」

「えっ?そう?」



もぐもぐしているジュンスの口の中には、さっき食べたばかりのキャンディは、もう無くなっていた。
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