Thanks BOOK

□バースデイ
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大人しくチャンミンと電話をしていたユチョンが突然声を荒々しくして吠えた。


「あー!!もぅ!分かったよ!チャンミンなんかもぉー知らない!!」


それを見ていたジェジュンがブハッと笑った。


「どーしたの?大きい声出して」
「チャンミンが俺の誕生日に用事あるってさぁ」
「仕事?」
「仕事ならまだ許せるけど違うみたいなんだ…」


ユチョンは手にしていた携帯を見つめながら溜め息をついた。


「もしかして女の子?」


ジェジュンの言葉を聞いてユチョンはジェジュンを睨んだ。
ジェジュンはしまった…と口を押さえたがユチョンは涙目になりながら叫んだ。


「あり得ないよねー!!!恋人の誕生日に女の子と会うなんて!!」
「落ち着いてユチョン、本当にチャンミンは女の子と会うって言ったの?」


ジェジュンはユチョンの背中を擦りながら聞いた。

ユチョンは何も言わず首を横に振った。

実際にチャンミンは女の子と会うと言っていなかったが、仕事があるとも言っていなかった。
電話でユチョンがずっと「何するの?」「何で?」「なんの用事?」と、訊ねてもチャンミンは詳しく話してくれなかったのだった。
冗談混じりに「もしかして女の子と会うの?」と聞いたところ、チャンミンは息を詰まらせたかのように黙ってしまった。
それに気付き、腹を立てたユチョンが「もういい!」と言って電話を切ったのだった。










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