Thanks BOOK
□好き?
1ページ/6ページ
俺の名前はパク・ユチョン。
みんなは俺のことをユチョンって呼ぶんだけど、俺の恋人は違う。
俺よりも年がイッコ下の恋人。
その恋人は礼儀正しくて俺のことを“ユチョンヒョン”と呼ぶ。
何度も「“ユチョン”で良い」って言っても「ユチョンヒョン」と呼ぶ。
そんなところも可愛い俺の恋人「チャンミン」。
最初は可愛くて“弟”的な存在だったチャンミンは、次第に男らしくなり、背も高く、どんどん俺の背を抜かし、筋肉もついて益々格好よさに磨きがかかった。
自慢の弟であり、恋人だ。
でもね…
でも…
エッチのときは、違うんだ…
へへっ…
恥ずかしいけど、最中はチャンミン俺のこと「ユチョン」って呼ぶんだ。
だから、その時は特別って感じがして萌えちゃうって言うか…
燃えちゃう!!
実は俺、今一人暮らししてて、チャンミンを呼んで、あんな事やこんな事するには親の目とか気にせずに出来るじゃん!!
なのにチャンミンってば、「ユチョンヒョンの体を壊しちゃいそうだから…」って、可愛い事言って奥手な所も可愛いだろ?
こんな話してたら、チャンミンに会いたくなっちゃった。
ケータイを取り出して、着信履歴もしくは発信履歴を開けば、すべてチャンミンって表示される。
そしてすぐに受話ボタンを押してチャンミンに電話すれば、5コール以内に出てくれる。
『……はい…』
「チャンミン!?」
『どうしたんですか?今夜中の3時ですけど…』
「うん知ってる!」
『…寝れないんですか?』
「ううんチャンミンは何してんのかなぁって」
『寝てましたよ』
「俺からの電話嬉しい??」
『……嬉しいですけど…、もう少し時間を考えて頂ければもっと嬉しいです』
嬉しいだって!!
可愛いでしょ!!
「じゃぁな!」
『ヒョン!用事があったんじゃ…!?』
ブツ!!!
ケータイを切ってこのまま待ってると、約15分後可愛い弟が現れる。
到着するまでに時間あるから茶の準備して待ってよぉっと!!
15分後
ピンポーン!!
ゆっくりと玄関の扉を開けると、そこには可愛い弟。
汗だくになり、息を切らせて玄関の前に立って俺を見つめている。
「…はぁ、…はぁ、」
「あ!チャンミンいらっしゃい!」
「ヒョン!!いつもいつも夜中に電話してくるのやめてください!心配で眠れないです…」
あぁ…、困った顔も格好いいんだな…
見とれちゃう…。