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□好き?
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俺の声を聴いて、俺に会いたくなっちゃったんだな!
可愛いなチャンミン!

俺の言うことも何でも聴いてくれるし


「ねぇチャンミン」

「何ですか?」

「今日泊まってく?」

「いえ、帰ります」

「えー!!何で!?」

「何でって…、僕はユチョンヒョンが心配だから来たんです。大丈夫なら帰ります」

「えぇぇ!!ヤだ!ダメ!!帰さない!!」

「はぁ…、分かりました…だけどユチョンヒョンが望んでいるようなことはしませんから」

「何だよそれ!」

「僕はユチョンヒョンを大切にしたいんです」



ひ………、卑怯だ!!



格好よすぎるじゃん!!!


また惚れ直しちゃいそう…


俺の言って欲しい言葉をちゃんと言ってくれるチャンミンは、いつだって俺のもの。

誰にも渡さないと思ってたし、チャンミンは何処にも行かないと思ってた。



ある日、今日はちょっと早い時間に電話してみた。

30秒経って留守番電話に変わった。


チャンミンが電話に出ない。

もう一回掛けてみた。

やっぱり留守番電話になった。


信じらんねー!

恋人の俺をほったらかしにするなんて…

トイレかな?

俺は1時間ぐらいケータイ電話とにらっめこしていると電話が鳴った。
画面にはチャンミンと表示されている。


俺、一回じゃ取らないよ。

もっと心配させてやりたくて、次掛かって来るだろうチャンミンからの着信を待つ。

だ・け・ど!!!!!

一回電話があったきりその後は電話してこないなんて…

俺の声が聞きたくないのか!!

ピリリリリリ!

キタッ!!


「はい」

『あ、ユチョンヒョンすみません…』

「何?」

『何って…、ユチョンヒョンが電話かけてきたんじゃ…』


…チャンミンの言葉にカブってザワザワと話し声が聞こえる。

きゃーきゃー女の子の声もする…


「チャンミン…今何処?」

『…居酒屋です。今日は飲み会って言ってたじゃないですか』

「聴いてない」

『ヒョン…申し訳ないですけど今日は…』

「聴いてないってば!!今から来て!」

『ヒョン…』


チャンミンの声がいつもと違って聞こえた。
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