宝物
□清家さまからの頂き物です♪ありがとうございます♪
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海鷲には今、オルラウとドレウェンツとビッテンフェルトが同席して酒を飲んでいた。
珍しい組み合わせである。
「何故小官たちが呼ばれたんしょうか?」
ドレウェンツが意を決してビッテンフェルトに聞いてみた。
先日の疾風艦隊の面々との飲み会の件を聞いているだけに、酒も進まないし、何より楽しくもない。
「しかも他の幕僚の姿が見えないのですが・・・」
と言うとビッテンフェルトは、
「あぁ、逃げられたからな。」
と一言言い切った。
その言葉に『あいつ等うまくやりやがって・・・』と、心の中で見事にシンクロした瞬間だった。
「お前ら上官が・・・・」
「それ以上言っては駄目ですよ。ビッテンフェルト提督。」
オルラウが珍しく強気に出て言った。
「どうせ2人を『別れさせる』だの、悪口を言ってくだを巻く位でしょう?だったらお止め下さい。みっともない。」
「みっともないだ〜〜!!」
ビッテンフェルトは激高した。
「それに別れさせたら、あわよくば自分がミッターマイヤー元帥と・・・なんて考えているのでは?駄目ですよ。ミッターマイヤー元帥はミュラー提督の彼女ですから。」
きっぱり言い放つと、自分の役目は終わったとばかりに席を立ち、海鷲を後にした。
「え・・・?オルラ・・・」
「ドレウェンツ、まさか卿まで逃げるわけではあるまいな・・・」
地の底を這うようなビッテンフェルトの声にドレウェンツは逃亡を諦めた。
解放されたのは明朝6時頃だったそうだ。
この拍手SSは漣様に捧げます。お持ち帰り下さい。リク消化してなくてごめんなさいm(_ _)m