御題配布処 雪華 -Snow Flower-  

相楽さまのサイトよりいただいたお題です。

ここから書いてまいります。
どうぞ、よろしくお願いします。


001-010

光と風

遥か水の底

息をつこうと必死に羽搏いた

涙の波紋

突然の光

御主人様は不在。

溢れるメロディー

花なき日の雪の中

空の空なるかな

小さな嫉妬


011-020

やがて眠りにさそわれて

小川のせせらぎのような…

風からあなたのことを聴いた

お花は好きですか?

金色の曙の光

止まった歯車

動きだす刻

ただひとりの。

あの星にかけて

カタチ がないからこそ大切にしたいものがある


021-030

含羞(ハニカム)む恋人へ

名もしらぬ君

風が森を前足でとらえるとき

苦いリンゴ

足跡さえ残せないのね

今宵、君死にゆくなかれ

花咲かぬ恋の芽

たそがれの森かげ

本当の理由はなに?

未来喪失


031-040

君の前では泣けなかった

睡蓮の美しい花園

夢にみた

全てを押し殺してはげしい歌をうたった。

素直になれずにいた私

手をのばした先にあるもの

言わないでくれ、その先を

君の耳に届くだろうか

人魚の幻

白波のベール


041-050

繚乱たる紺碧の花

傍観者はだれもいなかった

薫(カグワ)しい夕闇

無言の不吉なしらせ

開いた唇

あるひとに

夜風のため息

はじめて咲いた日に。

いとしいひとよ

君の横。

301-350

301-310

忘れがたみ

ふるえる翼

涙や笑いに意味を見出した人

私はふりむかない

赤いカンナ

恋の時効

だって空が泣くから

めざめたもの

天使がうたった

高貴な白


311-320

ちぐはぐなふたりのきもち

回想

バランスが変わる瞬間

ひらくひらく 蕾も恋も

明日をも約さぬ花

いつかは失ってしまうのかな

白から黒へと変わる瞬間

不安げに咲く

春色桜日和

足元に咲く花


321-330

離れているひとからの優しい手紙

幻想の世界のひと

百合のよそおい

雨の後には…

あなたへと手をのばした

ほかの音は不必要。

僅かそれだけの距離なのに

不幸な恋

君と同じ気持ちも僕も

雪より白い花びらを


331-340

あなたは何を見ているのかしら?

さよなら、と言うひとの顔をみた

君に対する、この感情

寝ぼすけをけとばす

ねぇ眼鏡、とって

空々漠々たる永遠のさばくの世界なんだ

恋人のかたみ

丘の雨

ただ悲哀と鉛色の

息の根をとめるは死神


341-350

ささやくような天使の子守歌

迷い鳴く

無意味なことば

私はいつも無力

せいじゃくにおちるそら

戦いの跡に舞いおりたもの

瞼をとじれば

白い白い花が咲いたよ

ほらね、笑顔がとても似合うよ

それは悲しみに似た

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