HIGH TIME

□BLACK HOLEへの誘い
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「……なにこれ」










パソコンをいじっていたジェジュンの手が止まった。



呟きを完全に無視してコーヒーを優雅に飲む男にもう一度呟く。



「ねえ!なにこれ」



「代名詞で質問しないでください」









のっぴきならない事情により前ほど簡単には会えなくなった2人の男がやっとの思いでスケジュールを合わせて郊外のカフェで落ち合った。




ジェジュンと



チャンミン。



久しぶりに会った2人は感動の包容もなしに、ましてやジェジュンは席につくなりパソコンを開いたのだった。



まるで少し前までの日常だった。



特にニュースもないのにわざわざ会う2人は、実は結構仲良しだったりする。



時間を共有するだけでも日頃のスケジュール地獄を忘れられるのだろう。



「これだよこれ!」


ユノの近況をYou〇ubeで追っていたジェジュンはあるものを見つけた。


画面をチャンミンに向ける。


「わー

すごい美男子ですね

誰ですかこの方」


と、目線だけで画面を捉えたチャンミン。




「自分で言うなぁぁぁぁっ!!!!」



完全防備でも芸能人オーラだだ漏れの男が叫んだ。ヨンウンジェジュンはここにいますとでも言うかのように。



ジェジュンが見つけたのはSMTOWNのLAコンサート時の空港写真





の、チャンミン。






「迂闊にも…


迂闊にもチャンミンがかっこいいと思ってしまった自分が悔しいよ…


チャンミンこんなイケメンだったっけ…



こんなどぎつい色なんか着ちゃってさ」



「ヒョン!良かったじゃないですか

ヒョンの目の正常さが証明されましたよ」


「嬉しくねえ〜!!!!

つかもう絶対誉めねぇ!


…もう、俺のユノが引き立て役に徹しちゃってるじゃん…」


「いや、今回のユノヒョンはだいぶましだと思いますけど。

だいぶね」

大事なことは2回言うチャンミン。


「知ってるー!!

ユノが超絶かっこいいのは不変の真理だもん!

ただこれはたまたまユノのスタイルの助けでかっこいい装いになってるだけってことも知ってるー!!


…着る人が着たらただの作業着かヤンキーだよ…」





うわーん、とパソコンに突っ伏したジェジュンを無感情な目で見るチャンミン、またコーヒーをすする。







 
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