dangerous mind
□第二章
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突然だが、うちの高校にはものすごい不良が結構たくさんいる。
もちろん俺たちの学年にもいる。
そいつらは中学の時からうるさかったり
喧嘩したり
カツアゲしたり
結構授業中も廊下で騒いでたりしてたんだけど
最近そんなことがめっきりなくなったんだ。
やっぱり2,3年生の先輩の不良が怖かったからなのかなーと思っていたが
実はそれだけじゃないらしい。
というか今日実際にそれだけじゃないことを確信した。
というか目撃してしまった。
今日の昼休み、俺はやっぱりユチョンが心配で…
ユノヒョンなら何か知ってるかもしれない、という微かな期待を胸に
恐る恐る2年生のエリアに行こうと階段を上っていた。
すると後ろからバタバタ足音が聞こえて
振り返ってみると
なんと後ろから走ってきたのは
同じ学年の不良のリーダーの男だった。
金髪でピアスを大量につけ
いかにも現代版不良とでもいった格好の彼が
ものすごい形相でこっちに向かって走ってくる。
俺は条件反射で思わず目をつぶり歯を食いしばった。