dangerous mind

□第二章
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そんな心の準備も虚しく

足音はジュンスを素通りした。


ジュンスは目を開けその不良を目で追うと


不良が走る先には……ユノヒョン!


危ない!

思わず足が動いた。


しかしその不良はユノヒョンの元まで走ると、



「ユノヒョーン!!!」


へ?


「おー!どーした!」

その不良はユノヒョンに抱きつく。

「俺、この前カツアゲした奴にお金返してきました!ユノヒョンの言うとおりすっきりしました!」


「偉いな!よくやったよ!今度からそんなことすんなよ?」


へ???


どゆこと?


「…ヒョン?」


「おー!ジュンスー!」


ユノがこっちに気づいた。

「俺さ、こいつと話しあるからさ」

と行って不良を向こうに促す。

「あ、そっすか!んじゃまた!失礼しました!」

そいつは足取り軽く走っていった。


「ヒョン…仲いいの?
あいつ喧嘩っ早いし先輩に従わないって有名なのに」


「いやー、ね?この前さ
あっちに繁華街あるじゃん?
そこ歩いてたら
あいつが中学生にカツアゲしてたんだよ。
だから『だめだぞ?』って言ったら
『はいすいません!』て言ってくれたよ。」


「え?そんな素直なの!?」


「あぁ!彼はめっちゃ良い子だよー」




 
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