捧げ物

□歪むのは
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「俺はお前の事など知らん」

「……!」



なんて酷い話だろう。私の努力は何だったのだろう?私はアシュレイに会いたくてただひたすら頑張ったのに。私の思いを無下にするのね、アシュレイは。



「私の事、知らないって言うのねアシュレイは」

「馴れ馴れしいぞ貴様!だから知らんと言っているだろう!」

「まだ言える?私の事こんなに壊しておいて…!」

「貴様が一方的に要らぬものを送ってきたり、勝手に……気色の悪い妄想を書いてきたりしただけだろう!」




そんなの…、そんなのって無いんじゃない?私一生懸命この宇宙船に乗り込んだのに…!



「挙句の果てにこの戦艦に忍び込むだと?よくそこまでの執念があったものだな」

「違う!私は…私はちゃんと船員として乗り込んだのよ!いい加減にしなさいよ!あーーーーー!!あーーーーーーー!!」



とうとう暴れだした女を俺は冷たい目で見ていた。



「オイ、牢に連れて行け。…記憶もついでに消して地球へ送り帰せ」




俺は麻酔で女を眠らせ、ため息を吐いた。



「貴方を…愛して…るのよ」



女の口元が悲しく歪むのを俺は見た。





―――

アシュレイ狂愛難しかった…!
こんなんで宜しいでしょうか早苗様?
狂愛じゃない気もしますが…。
では、此処まで読んで下さってありがとうございました。




11.05.16
 

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