捧げ物
□恋人の証
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「あ、ほんで…渡したいもんてなんや?」
千歳は、はっとして慌ててポケットから小さな箱を取り出した。
「これ、蔵に貰ってほしか///」
照れながら言う千歳を珍しいなと思い、箱を受け取った。
「開けてもええ?」
「もちろんたい♪」
綺麗に包装紙を取って、開けてみると、そこにはキラキラと輝く指輪が入っていた。
「これ…」
「全然早いけど、貰ってほしか///婚約指輪やけん。」
俺はその言葉に顔を赤くした。
「おん///千歳、はめてくれる?」
「もちろんたい!!」
はめてもらった左手の薬指にはキラキラと輝く指輪が光っていた。
恋人の証―いや、将来を誓い合った者の証。
指輪を見ながら、俺は微笑んだ。
「おおきにな。千歳。///」
「喜んでもらえてよかったばい♪」
学校なのにも関わらず、俺たちは唇を重ねあった。
いつまでも、一緒にいような。
end.
→あとがき