捧げ物
□じれったい二人。
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「い、いきなり何すんねん!!///」
急に来た抱きつきによって動揺を隠せない俺だが、千歳はニコニコとしながら、抱きついてくる。
そんなんを毎日繰り返してるのだ。
昼休み―。
「なぁ、自分らほんま付き合ぉてへんの?」
だから、こういう噂がたつんや。結構真面目な顔で聞いてくる、謙也がなんかむかつく。
「付き合ぉてなんかない。」
「やって、どぅみてもそぅにしか見えんで?ちゅーか、白石、千歳んこと…」
「わぁーっ!!!!それ以上喋んな!!!!!」
慌てて謙也の口を塞いだ。
周りに俺の思いばれるやん!!
謙也には俺の好きな人についてはよく相談に乗ってもらってるが…最近は、周りから見ると付き合っているようにしか見えないらしく、そぅ聞いてくるのだ。
「…千歳んことは好きやで。でもさ、だからって告ったりはせん。」
謙也はふぅーんと相づちをうち、俺を見ていた。
ガララ…
「白石〜遊びに来たたい♪」
俺は唖然と千歳のいる方向を見つめていた。
謙也は「ごゆっくり〜」と言い、去っていった。
(謙也のアホ…っ!)
「あ、遊びにきたって…俺に何か用か?」
「用はなかと。ただ、来たかったたい。」
なんでやねん!!と思いながらも、やっぱり嬉しかったりする。
でも、なんで俺やねん。
他の女の方がええやろ。
なんで俺なん―?
「ん。白石はやっぱ抱き心地がいいたい。」
思い詰めていた時だったんで、体がぴくっと反応した。
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