捧げ物
□海に行こう!!
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着替えてきたものの、俺は入らずにビーチパラソルの下で佇んでいた。
…財前と一緒に。
「なぁ、財前。お前は皆とビーチバレーやらへんの??」
「あぁ、俺焼けるの嫌やで、ここにいるんすわ。」
ダメっすか?と聞き返され、俺は首を横に振った。
「…まぁ、本当に焼けるの嫌なんすけど、一番は部長がここにいるからなんすよ。」
突然、財前から意味不明な言葉が出てくる。
俺がいるから此処にいる?
ていうか、なぜか周りの歩いてる人も俺らを見てる気がする。
気のせいだとええんやけど。
「てか、財前。俺がいるからとかはありえへんやろ。」
「ありえんことないっすよ。ねぇ、部長…」
ちゅ…
いきなり財前が軽く頬にキスしてきた。
「へ?さ、財前くん…??///」
キスされた所を手で隠しながら、財前に言う。
「てか部長…なんで"くん"付けなんすか??まぁ、ええですけど。こないにえらい可愛い先輩見られたでなぁ。」
嬉しそぅに俺を見ながらニコニコと笑う財前。
俺はそんな財前に対して、留まってばかりだった。
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