LONG NOBEL

□出逢い
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そのまま一年と二年は会うたびに挨拶や話をするような関係にはなっていた。
先生と会う機会が増えたのは三年からだった。
というのも、三年になって(様々な意味合いで)問題児ばかり集まるZ組に入ってしまった。その担当が、銀八先生という寸法だ。

「お前らー、ここのクラスに入ったことをありがたく思え。銀八先生がついてたら恐いモンなしだからなー」

新しいクラスの最初の日、あくまでも気だるそうに先生はそういった。
「んでぇ、今日はこれで終わりだが…」

「山崎、お前は残れ。したら号令ー」
「えっ!?」
「規律、礼」
さようならー、とクラスメイトが帰って行く傍らで幼馴染みの高杉晋助に
「ごめん、下駄箱で待ってて。すぐ行く」
とだけ伝えた。
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