波力発電(2)

□波力発電の欠点
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* 波力発電の欠点
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どんなものにも欠点はあります。単独で完璧なものなど、この世には無いのではないかと思いま
す。ラック&ピニオン方式の波力発電にも欠点はあります。

それは「発電周波数が一定ではない」ということです。

海洋エネルギーの「うねり」と地球の重力は、波に浮かんだ発電ブイを上下に運動させます。発
電ブイの上下運動はラック&ピニオンで回転運動に変換されます。その運動エネルギーは前述の
計算から波高2.5mで12.9kWです。これを発電機で電力に変換します。エネルギー保存
の法則は、発電量12.9kWですが、変速機や発電機で多少発熱するので、その80〜90%
ぐらいが電気エネルギーと成ります。実際の発電量は10.5kWぐらいでしょう・・・。

これは悪い数字ではありません。何方かの受け売りですが・・・。(笑)
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「ほかのエネルギー源に比べ環境に優しい原子力」とあるが、これは疑問。学生時代に苦しんだ
熱力学・・・。熱効率とはもらった熱の何パーセントを動力に変換可能かという数字で、カルノ
ーサイクルはη=1−(TLow/THigh)である。産業革命の蒸気機関は高熱源100℃、
低熱源は15℃程度、効率は 0.25。良くても25%、残りは熱として「無駄」に捨てられ
た。実際は10%程度しかなかった。最近の火力発電や原子力発電といえども、蒸気タービンは
この理論から逃れられない。高温側を600℃程度に上げて効率を稼いでも、理論上の効率は
60%程度。しかし現実には、50%に届かないくらいで止っている。発生した熱の半分以上が
電気に変えられぬまま「地球の温暖化」に使われている。「ほかのエネルギー源に比べ環境に優
しい原子力」を証明する数式は無い。
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もうひとつ。「比較的安全で豊富・・・」「経済や科学に基づいた原発擁護は、圧倒的な反原発
の声にかき消されてしまっている」とは云うが、経済や科学に基づいた原発擁護論があるなら、
聞いて見たい?!
安全なはずの原子炉が福島で大事故を起こしたのは、周知の事実。その被害は甚大で、もはや民
間で原発保険を引き受ける会社が無いのも、また事実である。これは「(保険業界は)原発は経
済的に成り立たない事業と判断している」と考えるのが「素直」ではないか(?)確かに金曜日
の反原発デモでは、「原発擁護論は圧倒的な反原発の声にかき消されてしまっている」の感があ
る。これに疑問を呈するのはよい。しかし、もし経済や科学に基づいた原発擁護論があるなら、
冗談抜きでマジ聞いて見たい?!それがなければ、この文章は単なる「無能な泣き言」もしくは
「匹夫の言いがかり」に過ぎないのではないだろうか?

要するに「原子力発電は熱力学の理論から50%の発熱量を地球温暖化に使って発電機を回して
いるが、波力発電は発電機を回すまでのロスはピニオンを回す時の摩擦熱だけである。地球温暖
化にはほとんど関係しない。従って地球温暖化に関する税金を払う必要はない」程度に記憶して
ください。
 もともと波力発電の技術は原子力関係者に、提供されません。原発の欠陥は、放射能と核廃棄
物です。この廃棄処理にかかる費用は、計算不可能です。如何しようもありませんが、これを押
し付けられるのだけは「ゴメン」です・・・。

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我々はエゴイストではないが、自分たちの能力はよく知っている。無理なものは無理。優秀な原
発村の村長さんとその関係者が責任をもって「後始末」してください。
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話が横道の逸れました。ラック&ピニオン式波力発電の欠点でしたね。これは「水素エネルギー」
と関係しますので別項目としましょう・・・。
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