BL 短編
□未成年には飲ますな!
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ミーはベルセンパイと任務に行っていた。しかも、これはミーの初任務で入隊したばっかの翌日、ボスに呼ばれ、ベルと行ってこいと言われた。ミーは最初の任務がベルセンパイだなんて、御免だったが仕方なくベルセンパイと任務に行った。
帰って来ると、食堂なのだろうか、そこに大勢が集まってガヤガヤしている。
何だろう?と思って、食堂に行こうとするミーをベルセンパイがミーの隊服のフードをグイッと引っ張って阻止した。いきなり引っ張るもんだから、バランスを崩して倒れるっ!って思った瞬間、ベルセンパイに支えられ倒れずに済んだ。
「まずはボスに報告書提出、だろ?書き方教えてやっから、お前の部屋行くぞ」
「えー何でミーの部屋なんですかー」
「オレの部屋は愛しい人しか入っちゃいけないわけ」
「何それ、気持ち悪いですー」
そう言うと、カエルの被り物を叩かれた。被っていても、叩かれたら痛いですー。
「ほら、早くしろよ」
「全く…堕王子はせっかちですねー」
「誰が堕王子だっ!」
「でっ」
また、堕王…じゃなくて、ベルセンパイに殴られた。センパイは短気でまいりますー。
ミーの部屋で報告書書き。
ホントは誰もミーの部屋に入れたくなかったんですけどねー、特にベルセンパイ。
ベルセンパイから書き方を教わり、一時間くらいかけて報告書を書き上げた。
「…ふぅ、センパーイ出来ましたよー」
「…ん…?王子、うたた寝してたし…出来た?なら、ボスん所行くぜ」
ミーの部屋を後にして、ボスの部屋へ向かう。
「ボスー?報告書ー」
「…入れ」
2、3秒経ってから入室の許可が下りる。
ベルはボスのデスクの前に立ち、フランが書き終えた報告書を突き出す。ボスはそれを受け取って、パラパラと捲って文面を凝視していく。
見終えたのか、デスクの上に報告書を置いた。
「…完璧だ」
「うしっ、良かったなーフラン」
「……(まぁ、堕王子の教え方が上手いってことですかー。天才とか言ってたっけ…って、教え方に天才は関係ないかー)」
「じゃあ、多分フラン、くたくただろーから、部屋戻っていー?」
「…あぁ」
そして、ミー達はボスの部屋を後にした。